副院長兼看護部長
宮本 佳代子
新型コロナウィルス感染症の拡大・蔓延は、私たち医療従事者だけでなく地域の人々の暮らし、経済活動、社会の機能にも大きな影響を与えています。この状況は、まさにVUCAの時代を意味します。VUCAとは「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguity:曖昧性」の4つの単語の頭文字からなり、行き先が不透明で将来の予測が困難な状態を意味する造語です。そして、数々の困難を乗り越えるためにも折れない心をつくる「レジリエンス」を備えておくことが必要だと言われています。レジリエンスとは「回復力」「弾性」といった意味合いがあり、跳ね返す力として用いられます。つまり、大きな困難に直面した際に、それらを跳ね返してうまく対応する能力をいいます。レジリエンスには自己効力感の向上と周囲からのサポートが重要であり、日頃からコミュニケーションで連携を取り合うことでも養われると言われています。社会情勢の大きな変化に対応できるよう、ストレスを乗り越える力を養えるように支援していきたいと考えています。
また、ウィズコロナ時代でニューノーマルと言われる「新たな常態、常識」への対応も求められています。更には、県内の中核病院として地域医療構想における急性期病院の在り方が考えた機能分化を求められています。この状況に看護職も変革し、多様化する患者さんのニーズに対応し安全・安心していただけるように関わっていきたいと考えます。
看護部では、質の高い看護を提供し患者さんからたくさんの笑顔をいただき看護の喜び、感動を積み重ねられるように努めていきたいと考えています。一人ひとりが健康で安全に働きながら、VUCAの時代を乗り越えられる組織文化を目指し、職員とともに取り組んでいく所存です。
そして、看護師にとっての魅力ある病院を目指すには、教育・研修・研究・職場環境の充実が重要です。教育は、クリニカルラダーシステムを導入し、能力に合わせた教育と段階毎に能力を評価し、次のステップに進んでいくラダー認定システムも実施しています。
専門・認定看護師・特定行為研修の育成をはじめ、大学院進学や実習指導者・看護教員など専門資格取得に積極的に取り組み、やる気のある看護職を支援する環境を整えています。高度な専門的知識・技術を持ち、患者さんを全人的な人間として共感し受入れることが出来る豊かな人間性と看護師の使命感と誇りをもって看護実践できる看護職の育成を目指しています。看護職も自ら目標に向けてがんばっています。
看護部長 | 宮本 佳代子 |
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看護職員 |
保健師・助産師・看護師・介護福祉士 |
看護体制 |
入院基本料 7:1 |
臨地実習 受け入れ |
土浦協同病院附属看護専門学校 |
人々の生命を守り、心身の健康と生活の質を高める看護を提供し、医療を受ける人々の信頼に応え、地域社会に貢献することを目指します。
当院看護部で開催しております新人看護職員研修事業「看護部新人看護職員外部公開研修」についてご案内致します。
全国的なCOVID-19感染の拡大に伴い、安全を考慮して研修の開催について日程を調整させて頂いております。日程が決まり次第ホームページ上でお知らせさせて頂きます。
専門看護師とは、必要な教育課程を修了し、ある特定の看護分野において卓越した看護実践能力があると日本看護協会から認定された者のことをいい、実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究の6つの役割を担います。
認定看護師とは、必要な教育課程を修了し、特定の看護分野において、熟練した看護知識と技術を用いて、水準の高い看護ケアを実践できる看護師として日本看護協会から認定を受けた者のことです。 認定看護師には実践・指導・相談の3つの役割があります。実践では、患者さまやご家族等に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を行ないます。また、看護実践を通して看護職者に対して指導を行い、コンサルテーション(相談)活動を行ないます。 特別なカリキュラムを受けて認定された看護師とその活動を紹介します。
プリセプターシップとは、新人看護師一人に対して、決められた先輩看護師がマンツーマンである一定の期間に教育・指導する方法です。
看護師会は、土浦協同病院に勤務する看護職員が会員となって自治運営されています。数々の活動を通して、会員の親睦を図り、会員の教養や質の向上を目指しています。更に、福祉活動として、古切手収集、敬老の日のイベント開催、看護の日のイベントの企画をして、バザーの収益金の寄付を行っています。院外活動として、まちの保健室を毎月開催し、健康相談を行ない、地域のみなさんとのふれあいを大切にしています。
現在は感染拡大防止のためイベント・院外活動は中止しております。