クリニカルラダーシステム
段階に応じた院内研修プログラムが組まれており、学習を効率的に行うことができます。
看護管理者との面接により学習の評価が行われ、個々の課題の明確化と学習の動機付けにつながっています
評価を基に臨床看護実践能力における目標を設定し、努力することで自己の看護レベルを向上できる
- 個々の看護師自身の目標に沿って自ら学ぶことが基本である
- 職場内教育は各職場師長の責任の下に実施される
- 成長にひとつの区切りをつけ、自らのキャリアを向上させることに役立てる
- 評価の結果に自分がどのように主体的に取り組むかが求められる
- 評価者は看護師としての成長を導き支援する
- 評価されることが目的でなく,できる事を評価し、さらに発展させることへのアドバイスをする
対象者:就職1年目から主任までとする。(師長を除く全有資格者である)
クリニカルラダー使用手順
レベル段階の選択は、原則的に自己申請の形で実施するが、レベルⅠ~Ⅱまでは必須研修とする。また、院外からの移動や育児休暇等で現段階では、判断が難しいため、目安として下記の卒後年数を参考にする
コース名 |
到達目標 |
教育内容 |
評価方法 |
---|---|---|---|
レベルⅠ |
基本的ケアを安全・確実に実施できる |
新人教育の項目参照 |
看護実践能力評価表(レベルⅠ) |
レベルⅡ -1(卒2相当) |
個別的なケアが実践できる |
看護診断 |
看護実践能力評価表(レベルⅡ) |
-2(卒3相当) |
|||
看護過程事例展開 |
看護実践能力評価表(レベルⅡ) |
||
レベルⅢ リーダーⅡ |
看護実践の役割モデルになれる |
リーダーとしての接遇 |
看護実践能力評価表(レベルⅢ) |
倫理的ジレンマ |
看護実践能力評価表(レベルⅢ) |
||
レベルⅣ |
創造的な看護実践ができる |
中間管理職の役割 |
看護実践能力評価表(レベルⅣ) |
管理者 |
社会・医療状勢を把握し、病院経営に参画できる |
臨床における倫理教育 |
チャレンジシート(管理職) |
評価基準
評価基準
※自己・他者共に評価項目詳細は、別紙を参考にする
- S:特に良い(100%) A:良い(80%以上) B:普通(50%以上)
- C:努力を要す(30%以上) D:特に努力を要す(30%以下)
評価方法
1)レベル段階における臨床実践能力の自己評価を行う
内容について上記の5段階で評価し、自己評価欄にS・A・B・C・Dをつける
*評価の〔S・A〕は、個人の強み、評価の〔B〕は、努力項目、評価の〔C・D〕は個人の弱みのところである。評価後、個人の活動結果と今後の方向性を記載する。特に自分の強みの部分や弱みの部分をきちんと見極め、成長の一助とする
2)他者評価
自己評価と同様の方法で内容ごとに評価を行う
評価は看護師長,主任が行う。臨床実践の項目は、受け持ち患者の看護過程(看護計画、看護記録、評価、サマリーを参考にし、具体的な行動(行動観察記録表活用)を見て、人事考課表を用いて評価していく
3)レベルの進み方
内容の評価が全て〔B〕以上の場合、上のレベルに進むことができる
4)年間計画
- 4月(目標設定)
- 本人:部署目標を念頭に、個人のチャレンジ目標(能力開発目標・業績目標)と具体的実施計画を入力し所属長に送信する
- 所属長:目標確認の上、本人と目標面接を行う
チャレンジシート原本は本人に返却する
- 9月(中間評価)
- 自己評価し所属長へ送信する
- 所属長:所属長コメントを入力し、中間面接を行う
チャレンジシート原本は本人へ返却する
- 2月(振り返り)
- 本人:年間を通した自己評価と次年度の課題を入力し、所属長へ送信する
- 所属長:所属長コメントを入力し、育成面接を行う
チャレンジシート原本は本人に返却、電子化されたものを看護部で保管する - 看護部長:全職員の電子化されたものを保管する
- 異動の際には異動先の所属長へ提出する
- 異動先で新たな目標を設定する場合には、新しい用紙に入力し前職場のチャレンジシートとともに保管する