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院長あいさつ

新しい時代へ向けて、土浦協同病院も変わります。

総合病院 土浦協同病院
院長 河内 敏行

 世界中を震撼させた新型感染症の重点入院医療機関として、私たち土浦協同病院はダイヤモンドプリンセス事例から弛まず責務を全うして参りました。病床には限りがあるため、コロナ患者収容のため病床制限を行なわざるを得ず、皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、渦中においても私たちは少しずつ病院の将来を見据え態勢を整えてきました。昨年秋には先端医療機器ダビンチを導入し、泌尿器科や消化器外科のロボット手術を開始しています。今春以降は産婦人科や呼吸器外科などロボットが得意とする手術も実施見込みで、今後も新しい医療や医療DXに積極的に取り組みます。

 土浦協同病院は地域の救急を担う病院として発展し、地域の皆様の信頼を得てまいりました。今や、土浦市近郊のみならず、鹿行地域をはじめとして県内全域からの救急を受け入れ、救急車搬送件数は茨城県第一位を維持し、茨城県南の救急医療の最後の砦となっています。今年度からは医師を増員し、救命救急センターをさらに充実させます。今後はより一層県内全域の救命救急医療のハブ病院(車輪の中心のように患者を多くの医療圏から受け入れる病院)として、地域貢献を果たしてまいります。

 団塊の世代の高齢化が進み、間もなく国民の4人に一人が75歳の後期高齢者になる2025年問題を迎えます。地域を一つの病棟と見立てた場合、土浦医療圏には回復期病床や療養型病床が圧倒的に不足しています。特に回復期は深刻で、もともと回復期が全国一少ない茨城県のなかでも、土浦は特に少ない地域にあたります。地域外の回復期病院にも転院をお願いしてきましたが、回復期に転院できないという課題は解決できませんでした。そこで、当院は今年度より、新たに回復期病棟を新設し、早期リハビリにより回復を早め、ご自宅に帰れるお手伝いをすることになりました。急性期医療のみを行ってきた当院では新たな取り組みとなりますが、地域にとっては必要不可欠な病棟になるものと期待しています。

 近年、医療は目覚ましく発展を遂げてきました。手術・化学療法・放射線治療の進歩や併用などによって、がんなどの疾患も目覚ましく生存率が向上しています。しかし残念ながら、生命を脅かす病に直面している患者さんやご家族もおられ、その方たちの問題を早期から対応することも求められています。当院も新病院開設以来緩和ケア病棟を運営してきましたが、今年度から新たに緩和ケア専門医を迎え、緩和ケア病棟をさらに発展させます。

 当院は、総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク妊娠・分娩を積極的に受け入れています。生命の誕生から小児期、働き盛りの青壮年期の疾病に対する診療各科の高度医療、機能障害に対する回復期医療、いつ訪れるかもしれない生命を脅かす疾患による人生の最期の苦痛を和らげる緩和医療まで、すべての時期において適切で良質な医療を提供できる病院を目指して行きますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

令和4年4月1日
院長 河内敏行

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