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病院案内 Hospital information 病院案内Hospital information

救命救急センターの概要

 当院は開院以来自己来院、救急車搬送を問わずすべての救急患者に対応しています。1990年3月には茨城県内で3施設目の救命救急センターとして国から認可され、24時間365日、軽症から最重症までの全ての患者さんに適切な診断と治療を提供しております。また現場からの救急搬送だけでなく、地域の他の医療機関から高度な治療目的に転送されてくる救急患者も多く受け入れています。2016年3月1日の新病院移転後もこの運営方針は変わることなく継続しています。新病院ではヘリポートが設置され、県の防災ヘリやドクターヘリによる救急患者の搬入が加わるようになりました。さらに救急隊または消防司令が重症と判断した患者さんに対してはドクターカーや茨城県防災ヘリで医師や看護師が救急現場に出動し、病院前での治療介入も開始します。2022年度の救急車/ヘリの受け入れ件数は県内で最多の8591件となっております。

 

 歩いて来院された患者さんは救急トリアージナースが緊急度を判断し、治療の優先順位を決定します。心肺停止・多発外傷・多臓器不全・重症感染症・広範囲熱傷・中毒・環境異常(熱中症や低体温症)などの重症患者さんに対しては救命救急を専門とする救急集中治療科の医師が臓器横断的に診療します。救急集中治療科の医師の多くは救急医療に加えて外科(Acute Care Surgery)や麻酔科などのサブスペシャリティを持ち、それぞれの知識を十分に備えております。初期の蘇生治療に引き続いて体幹部の外傷手術や腹部緊急手術、緊急麻酔などを迅速に適切なタイミングで実施し、その後の集中治療管理まで一貫して担当します。さらに心筋梗塞や脳卒中などに対しては院内に常駐する循環器内科医や脳神経外科医が迅速に専門的治療を開始します。小児科や産婦人科などの救急疾患に対しても常駐する専門診療科が適切に診断治療を行います。

 

 当センターには、救急外来(ER)、救急集中治療室(EICU)、一般集中治療室(GICU)、脳卒中集中治療室(SCU)、冠疾患集中治療室(CCU)が含まれます。ここでは必要に応じて人工呼吸器・人工心肺・透析などの臓器サポートや高気圧酸素治療などを併用しつつ高度な集学的治療を日夜提供しています。看護師・臨床工学技士・薬剤師・リハビリテーションなどの多職種がワンチームとなり、それぞれの専門知識を集結して治療にあたります。さらに当センターには救急医療の教育と実践の場の提供というもうひとつの使命があり、未来の救急医療の担う人材育成のために臨床研修医・医学生・看護学生・救急救命士・救急隊員の研修を積極的に受け入れています。

 

 茨城県南地域の医療の最後の砦としての使命を果たすべく、土浦協同病院救命救急センターは24時間365日、最善の救急医療を提供できるよう尽力します。

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