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診療科案内 Specialty guidance 診療科案内Specialty guidance

小児外科

 おとなの病気が内科と外科で扱われるように,こどもの病気も小児の内科(小児科)で診るものと,小児の外科(小児外科)で診るものがあります。小児外科では生まれたばかりの赤ちゃんから,乳児,幼児,学童,16歳未満(15才以下)の中学生までの範囲をカバーしています。こども,とくに新生児や乳幼児は成人と違った生理的特徴があり,手術が必要となる病気の種類もおとなとはだいぶ異なります。また手術前後の管理方法もおとなの場合とはかなり異なっており、小児外科医はそのようなこどもの特性を考慮して診療を行っています。

 小児外科で対応する疾患は鼠径ヘルニア(脱腸)、腸重積症、急性虫垂炎(盲腸)など日常疾患が多いのですが、外傷や異物誤飲、稀な先天性疾患に対する手術や障害を持つお子様のQOL(生活の質)向上を目指した気管切開や胃瘻造設術なども行っております。手術件数では先天的な疾患や救急疾患が半数以上を占めます。最近小児領域でも普及してきた内視鏡手術は、きずが小さく術後の回復が早いため,当科でも安全性と有効性が確認されたものについて積極的に取り入れており、現在では手術全体の半数を超えるまでになりました。

 また乳幼児期に複雑な手術をした場合の経過観察や慢性疾患など小児外科特有の疾患におきましては、小児から引き続いて大人になってもお世話させていただく場合もあります。

 私たちはできる限りきずが目立たず,安全で身体的・精神的負担の少ない小児外科医療を目指していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

「持続可能な小児外科医療を目指して」筑波嶺 第62号(H27.9.15)より

detail第52回日本小児外科学会関東甲信越地方会(H29.10.14)

「子どもの健康を守るー小児外科ー」touch16号(R1.12.26)より

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