
「『がん』がなぜできるのか?」との疑問は『がん』を克服するためのシンプルではありますが最も本質的問題です。現在は遺伝子の様々な異常が『がん』の原因となっていることが分かっています。肺癌、胃癌、大腸癌など同じ場所に生じたがんでも原因遺伝子は異なることがあり、異なる遺伝子ごとに治療戦略を立てることの重要性は徐々に高まってきています。医学の進歩とともに今まで積み上げてきた治療方法で対応が困難な場合、本質的原因である『遺伝子』に立ち戻り患者様ごとの治療戦略を立てることを目標にしています。
当院は2020年厚生労働省より「がんゲノム医療連携病院」の指定を受け、同年6月より「がんゲノム医療外来」を開始しました。保険診療として遺伝子異常を調べることが可能で、患者様に最も適した治療方法(プレシジョンメディシン)を提案できる可能性があります。