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放射線治療

概要

エックス線や電子線、ガンマ線などの放射線を用いて、がんや良性腫瘍を治療します。

放射線治療の特徴

仰向けに寝ているだけで治療を受けることができます。放射線によって痛みや熱を感じることはありません。

放射線治療について

治療前にCTを撮影し、その画像を基に、どの方向からどのくらい放射線を当てるかを計画します。 治療は、装置が患者様の周りを回転して放射線を当てます。1回の治療時間は一般的に10~15分程度です。

当院の放射線治療

1.スタッフ

放射線を治療に正しく用いるには、専門職が重要な役割を果たします。当院では、専門の放射線治療医診療放射線技師、医学物理士、看護師が常勤しています。

2.当院で行える放射線治療は以下の通りで、病状に合わせて選択しています。

1.外部照射

・エックス線

現在、全国の大多数の治療施設で使用されている 放射線です。高いエネルギーの光の一種で、体を 透過しながら作用していきます。レントゲン検査や CT検査で使うのもエックス線です。

当院では、2016年10月よりIMRT(強度変調放射線 治療)を始めました。
また2020年10月より、定位放射線治療の適応疾患として
少数転移【オリゴメタスタシス】の転移性脊椎腫瘍を追加しました。

・電子線

エックス線と同様、大多数の施設で使用されています。電気の粒を加速したもので、あまり深いところには届きません。皮膚や皮膚直下の組織への治療に用いられます。

2.内部照射(密封小線源治療)

・腔内照射
 子宮や膣などの患部に中空の細い棒を入れ、その棒の中に粒状の放射線源を入れて治療します。

・組織内照射
 患部に中空の針を直接刺し、その針の中に粒状の放射線源を入れて治療します。

3.内用療法(非密封小線源治療)

内服や注射で放射性物質を全身に投与します。病気に合わせて適切な薬剤を選択し、病巣に集まりやすい性質を利用することで、全身の被曝は最小限となります。

放射線治療の注意点

・放射線治療をご希望の方

放射線治療科を受診する際には、主治医からの紹介状が必要となります。まずは主治医にご相談下さい。

・放射線治療中の方

治療する部位によっては、皮膚に印をつける場合があります。この印は治療の計画を正確に再現するために必要ですので消さないようにご注意下さい。また、消えてしまってもご自身で書き足さないで下さい。

治療症例数(2021年度)

・外部照射   526例

・内部照射    9例

治療装置

ELEKTA社製 VersaHD

ELEKTA社製 Synergy

・安全で短時間の高精度治療が可能

稼働中の装置は、ELEKTA社製の放射線治療装置です。
高い安全性のもと、高精度放射線治療を実施することができます。また、VersaHD装置には、X線高線量率モード(Flattening Filter Free:FFF)が搭載されており、短時間での治療が可能です。

・バックアップ体制の充実

これまで、放射線治療装置が故障した場合は、大幅に治療開始時間を変更していただくか、翌日へ延期していただくことがありました。2台を新規稼動した現在、1台の装置が故障したとしても、もう1台の装置で治療が可能です。

Nucletron社製 マイクロセレクトロンHDR V3

SIEMENS社製 Cios Alpha iS

・副作用の低減

新装置では、3次元(CT画像)での治療計画が可能となります。体内の臓器位置を立体的に把握できるため、副作用の低減が可能となります。

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