尿路性器救急

当院の救命救急センターでは1～3次救急を担っており、泌尿器科でも多くの救急疾患を診療しています。主なものは尿路性器外傷（腎外傷、膀胱外傷、尿道損傷、陰嚢外傷、陰茎折症など）、精索捻転症、尿路性器の急性感染症（急性腎盂腎炎、急性前立腺炎、急性精巣上体炎など）です。24時間、365日、常に連絡が取れ手術もできる体制を整えています。

腎外傷

交通事故やスポーツの最中に腹部や腰背部に強い衝撃をうけることで腎臓に損傷を受けた状態です。腎臓からの出血による血尿や側腹部痛が主な症状ですが、重度の場合には、出血性ショックとなることもあります。多臓器損傷の一部として見られることが多く、関連他科と連携して治療に当たっています。

陰嚢外傷

交通事故やスポーツの最中に陰部に強い衝撃を受けることで陰嚢皮膚の挫滅、裂傷や、陰嚢内に出血を起こす状態です。精巣や精巣上体に損傷が及ぶ場合には緊急手術でそれらを摘出することもあります。

精索捻転症

精巣へとつながる血管が通る精索が捻れる病気です。新生児期および思春期になりやすい傾向があります。陰嚢部に強烈な痛みが走ります。症状が出現してから6時間以内に捻れた精索を戻して血流を回復できない場合は精巣が壊死してしまうため、精巣を摘除することもあります。