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腹腔鏡下肝切除術

 腹腔鏡手術は、お腹の中にガスをいれて数カ所の小さいキズからカメラと鉗子を挿入し、テレビモニターを見ながら行う手術です。

肝臓は肋骨の背側で、右上腹部にある体内最大の臓器です。開腹術では、肝臓を周囲から剥離して、手前に持ってきて手術をしなければならず、大きな手術創が必要です。腹腔鏡手術では肝臓の剥離も腫瘍の部位によって最小限で済むため、小さなキズで済みますので患者様の負担が少ないというメリットがあります。

 しかし腹腔鏡下肝切除は、開腹術と比較して手術の難度が高く、無理な手術は大きな合併症につながりますので、適応(手術の対象を決めること)は慎重に検討する必要があります。

 大きな腫瘍や太い血管に腫瘍が近接している場合、過去の手術歴で高度の癒着が予想される場合など、腹腔鏡下手術が困難な場合もあります。

当科では安全性と根治性のバランスを十分検討の上、患者様に最善と思われる方法をご提供しています。

現在、原発性肝癌や転移性肝癌が腹腔鏡下手術の対象で、肝門部領域胆管癌や胆嚢癌などは対象外です(保険適応外)

 また、系統的肝切除のような比較的切除範囲の大きな腹腔鏡下肝切除は高難度術式として保険収載されており、施設基準を満たさなければ保険適応下で手術はできませんが、当院は症例数、術者とも施設基準を満たしており、保険適応で手術が可能です。

 当院では年間60-70例の肝切除を施行していますが、安全性に配慮しながら、徐々に適応を拡大し、現在では約50%の患者様に腹腔鏡下肝切除を施行しております

また当科の特徴として、術前3D画像によるシミュレーションや術中蛍光内視鏡による切除範囲の決定など最新の技術も積極的に取り入れていることが挙げられます。

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