
放射線治療部門では、2020年10月より少数転移【オリゴメタスタシス】の転移性脊椎腫瘍に対するSBRT(体幹部定位放射線治療)を開始しました。
従来、転移性脊椎腫瘍における放射線治療は病気を治すことではなく、痛みをコントロールすることが主な目的でありました。それは病気を治すための放射線量をかけると、脊椎後方の脊髄にも同量の放射線があたり、脊髄マヒ等の重篤な副作用を引き起こしてしまうからです。
当院では、IMRTの技術を応用することにより上記のような問題をクリアし、従来法では2週間程度の治療期間をわずか1週間で完遂しています。
この治療も複雑かつ高精度な治療となるため、治療計画CT撮影後、治療開始までに1週間程度かかります。
<従来法>
<当院のSBRT>