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会長挨拶

この度、第52回日本小児外科学会関東甲信越地方会を、平成29年(2017年)10月14日(土曜)に、茨城県土浦市にあります土浦協同病院 大講堂において開催させていただくことになりました。茨城の地では、筑波大学(第17回)、茨城県立こども病院(第37回、第48回)が本会を主催しておりますが、県南地区で開催されるのは35年ぶりで当施設としては初めてです。半世紀を越える長い歴史のある会を開催できますこと、大変光栄に存じます。また、このような機会を与えていただきました本地方会の幹事・会員の先生方に、心より感謝申し上げます。

本会は日本小児外科学会地方会の中でも最大規模であります。症例の絶対数が限られた小児外科領域においては貴重な勉強の場として、若手医師のみならずベテラン医師もこぞって参加し、常に熱心な討論がなされる極めて学究的な会であります。小児外科の領域は小規模多機能と言われますが、対象となる疾患は、領域が広いだけではなく、その1つ1つが奥深いものであり、緊急の手術・処置を要する場合も多く、広範な知識が必要です。しかし各疾患の頻度はなんといっても少ないために、全ての疾患、全ての病態をひとりひとりが、経験することには限界があります。この地方会は多くの貴重な症例を学べる大変良い機会です。この地方会で各施設から呈示される貴重な症例の経験を共有することで、小児外科医同士のネットワークがさらに強固に構築されたものになり、これからの質の高い診療につながっていくものと考えております。本地方会が有意義な学術集会となりますよう、鋭意準備をすすめて参りますので多くの先生方の御参加をよろしくお願い申し上げます。

筑波山・霞ヶ浦地域は平成28年9月に「日本ジオパーク」に認定されました。10月の良い季節、この地域はレンコンや果物の収穫時期でもあります。是非周囲の自然に親しみ澄んだ空気をたくさん吸ってリフレッシュしていただき、この地で吸収していただきましたものを小児外科医の熱い気持ちとともに、病気と闘う家族とこども達にも届けていただければと思います。土浦でお目にかかれることを楽しみにお待ちしております。

第52回日本小児外科学会関東甲信越地方会

会長 堀 哲夫(土浦協同病院 小児外科)