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診療科案内 Specialty guidance 診療科案内Specialty guidance

病理診断科

 病理診断とは、患者さまの体より採取された病変組織を、形態学的手段によって病変の性格を明らかにし病理診断を下すことにより、臨床での治療方針 や治療効果の判定に非常に重要な役割を担っています。この病理診断を専門とする医師が病理医ですが、その業務遂行のためには経験の裏付けが必要です。当院は総合病院であり、がん診療連携拠点病院や総合周産期母子医療センターでもあり、胎児から老人まで多岐にわたり、症例数も多く、希少例もあり、経験を積む事ができます。現在6名の病理専門医(常勤4名)が関わり、皆で検討しつつ診断しています。とくに腎や脳の診断では日本を代表する先生にお越しいただきご診断、ご指導いただいております。診断困難な症例は積極的に近くの病理医等や国内外の専門家に相談し、正確な診断を心がけています。

 当院では、正しい診断や治療方針の為に、積極的に免疫染色、電子顕微鏡検索、遺伝子検索など大学病院に近い高度な検査を実施しております。電子カルテ上で病理診断報告がなされ同時にマクロ写真や必要ならミクロ写真ものせていますので、臨床医が患者様に容易に説明ができます。また臨床医が専用のカンファランス室で直接顕微鏡をみて診断病理医と検討することも積極的に推進しております。マクロカンファランスという手術材料の切り出しを臨床医とともに行ったり、キャンサーボードなど臨床医などと一緒に行う検討会も盛んです。院内連携促進の為に病理解剖症例の臨床-病理検討会(CPC)も年10回以上実施し、症例を深く理解し、臨床医研修のよい研修機会となっています。他科の学会発表の病理所見の協力も多数行なっています。前期研修医の短期病理研修を受け入れており、2014年度は3名であり、2016年度も3名の予定です。

 また病理外来を開いております。病理診断を担当した医師が直接診断内容を希望者には御説明します。(ただし当院で診断されたものに限ります。セカンドオピニオンは受け付けておりません。)

 病理診断科の取り扱い対象は当院での検体のみです。他院からの解剖や迅速診断は当面控えさせていただいております。

設備・機器について 

迅速組織診断時における手術室-病理双方向ライブシステム:臨床医や病理医が同時に癌の有無を顕微鏡下に確認しつつ手術ができるシステムです。

病理システム(EXpath)-電子カルテの連携:電子カルテ<病理>から病理診断書と肉眼、顕微鏡、電子顕微鏡写真、遺伝子検査写真などが円滑に閲覧できています。

ヴァーチャルスライドをつかってのカンファランスや学会報告:マクロからミクロの世界を連続性に拡大呈示できるので参加者の理解が得やすい装置です。

顕微鏡撮影画像システムと電子カルテを備えた臨床医用のカンファランス室:臨床医がきがねなく利用できます。

電子顕微鏡装置:腎炎の診断やミトコンドリア病などの特異な疾患の診断に威力を発揮しています。

蛍光顕微鏡:腎や皮膚組織で必要な蛍光抗体法の検査が頻繁に使われています。また、乳癌のHER2(FISH)やリンパ腫や軟部腫瘍の遺伝子検査に使われます。

遺伝子解析装置ジェネライザー601:子宮頚癌ハイリスクHPVウイルス検出機器を用いて簡便に検査ができています。

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