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診療科案内 Specialty guidance 診療科案内Specialty guidance

循環器内科

 地域基幹病院の循環器診療部門として狭心症、心筋梗塞、不整脈、心臓弁膜症、心筋症、心不全などあらゆる疾患に対して高い専門性を生かした治療を行っています。

 

「カテーテルによる左心耳閉鎖術」の治療開始のご案内

 

WATCHMANデバイスによる左心耳閉鎖術を行っております。

心房細動は、心臓の中に血栓を生じそれが脳へと流れることで脳梗塞を生じる危険性のある不整脈として知られております。一般的には内服薬(抗凝固薬)を用いた予防を行いますが、出血の既往や危険性、その他の理由により内服の継続が難しい場合もあります。WATCHMANデバイスによる左心耳閉鎖術は、そのような患者さんのための治療法であります。太ももの付け根からカテーテルを通して、心臓の中にある左心耳(血栓の大部分が生じる場所です)をメッシュ付きの金網で閉鎖し、抗凝固薬の代わりとすることを目的とした治療です。抗凝固薬は治療後の経過が良好であれば中止可能であります。一度の入院手術により、脳梗塞予防をしつつ出血の危険性を低下させることができる治療です。心房細動に対して薬での治療中で、出血・貧血でお困りの患者さん、出血が心配な患者さんは是非ともご相談ください。(外来担当:不整脈部門)

虚血部門

 当院では夜間・休日も循環器内科当直医が院内に常駐し、24時間365日いつでも迅速に緊急疾患に対応可能な体制を整えております。また「かかりつけ医」との連携を充実させ、地域医療との総合診療を実現しています。

 新病院となり、虚血性心疾患の診断・治療を行えるカテーテル室は2部屋となり、緊急の対応を含めさらに多くの患者様に対応できるようになりました。

 虚血部門では1987年に開始して以来カテーテル治療件数は10000例を超えており、2018年実績では狭心症や心筋梗塞が対象となる冠動脈造影検査は847例、カテーテル治療は443例でした。現在では血管内超音波・光干渉断層法・血管内視鏡・生理学的指標(FFR・RFR・dPR)などの各種検査や高速回転式冠動脈アテレクトミーなどの治療デバイスを適宜用いて豊富な経験と確かな技術をもって冠動脈疾患の治療を行い、地域の基幹病院としての役割を担っています。

 また、2017年6月より重症大動脈弁狭窄症の患者様に対してカテーテルを用いて生体弁を留置する治療方法である、経カテーテル大動脈弁留置術 (transcatheter aortic valve implantation, TAVI)を行っています。この治療法により、高齢、もしくは合併症のため従来の外科手術が困難な患者様も根本的治療が可能となりました。

当科では、これらの診療実績を統計的に解析し積極的に学会発表や論文発表を行うことで、医学の進歩に貢献するとともに、さらなる治療成績の向上を常に心がけています。

 

不整脈部門

 脈が乱れる「不整脈」と呼ばれる病気は経過観察で良いものから緊急治療を要するものまで幅広く存在します。当院では薬剤、カテーテル、デバイスなどの選択肢から患者さんに合った適切な方法を検討し、呈示させていただきます。2016年3月に新病院が開院し、カテーテル検査室が従来の1室から3室へと大幅に拡張されたことで、さらに多くの患者様に対してより迅速な治療を実現することが可能となっております。

カテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術):脈が速くなる頻脈性不整脈に対し、当院では家坂義人名誉院長が1983年に全国に先駆けカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)を導入しました。以後のべ10000人を超える患者様が治療を受けられ、国内トップレベルの治療成績を維持してまいりました。本治療は、カテーテルにて頻脈の原因となる余計な伝導路を焼灼するものです。大きな傷がなく完結でき、身体への負担の少ない優れた治療法です。特に、脳梗塞の原因となる”心房細動”に対しては豊富な治療経験を持っております。難治かつ致死性不整脈ともいわれます心室性不整脈へも積極的に治療を行っております。従来より使用している高周波通電に加え、2014年より冷凍バルーンによる心房細動へのアブレーション治療も導入しております。

デバイス治療:脈が遅くなる徐脈性不整脈に対してはペースメーカー治療を、致死性不整脈による突然死の予防に対しては植込み型除細動器(ICD)、重症の心不全の患者様には心臓再同期療法(CRT)を行っております。2016年、2017年に相次いで導入された新しいデバイスである、完全皮下植込型除細動器(S-ICD)、リードレスペースメーカーは適応を十分に検討しつつ積極的に使用しており、治療施行件数はいずれも国内屈指であります。

主に心筋梗塞や狭心症の診療を行う虚血部門ならびに、心臓外科のスタッフとも緊密に連携し、最新の知見に基づいた患者様第一の治療を心がけております。

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