概要
造影剤を血管内に注入し特殊な画像解析を行うと血管を観察することが出来ます。
血管造影では直径3ミリほどの柔らかい管(以下、カテ-テル)を目的の血管へ挿入し、造影剤を注入して血管の検査・治療を行います。外科的な手術に比べ侵襲性が少なく、体への負担が少ないのが特徴です。
血管造影の注意点
- ・造影剤を用いるため、吐き気、発疹、ショック症状等の副作用がでる可能性があります。副作用がでた場合は早急に処置しますのでご安心ください。
- ・カテーテルを挿入した部位は出血や血腫を形成しやすいため、圧迫と固定をする必要があります。
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各領域の造影
・頭頚部血管造影
検査・治療件数(2021年度)
頭頚部血管造影 216件
心臓カテーテル検査 1478件
胸腹部血管造影 308件
末梢血管造影、その他 114件
使用機器
SIEMENS社製 AXIOM Artis dBA TWIN 1台
PHILIPS社製 Allura FD 10/10 3台
PHILIPS社製 Allura FD 20/15 1台
東芝社製 Infinics Celeve-I INFX8000V 1台
SIEMENS社製 Artis zeego 1台
装置の特徴
・被曝低減
同一メーカー従来機器と比較し、最大73%の被曝低減をしつつ従来以上の高画質を実現しました。
・MR/CT roadmap
MRIやCTを用いた3Dのロードマップ機能が追加され、これにより血管3D画像の撮影が不要で造影剤量の低減が可能となっています。
このように、被曝や造影剤量を必要最小限に抑えながらも高水準の画像を提供し、診断や治療の向上に努めています。