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血液浄化業務

外来透析

当院の外来透析室はベッド数61床(隔離室2床、重症室4床)あり、月曜日から土曜日まで一日2クールのスケジュールで透析治療を施行しています。透析液清浄化管理を厳密に行い、認可された装置を用いてOn-line HDFも行っています。また、透析治療が安全に行えるよう透析装置の日常点検や定期点検を行っています。

-透析装置- -透析液清浄化管理- -オーバーホールの様子-

血液浄化療法

病棟やICUでの緊急透析、集中治療領域にて施行される様々な血液浄化療法に迅速に対応し小児から成人まで安全に血液浄化治療を行っています。多岐にわたる幅広い知識が求められるため医師、看護師、コメディカルと連携し安全に治療が行えるよう日々研鑚しています。

単身用水処理装置の点検風景
-血液浄化に用いる機器- -単身用水処理装置の点検風景-

持続的腎代替療法(CRRT)

厳密な水分管理が必要で、血液浄化による体の負荷を極力抑えたい病態に行う治療法です。専用のフィルターを使用し、拡散と濾過の原理で血液中の水分や溶質の除去、カリウムやカルシウム等の電解質の補正を長時間、緩やかに行う方法です。

血漿交換

単純血漿交換法(PE)

単純血漿交換は、血漿分離器で血液を赤血球、白血球、血小板などの血球成分と、病因関連物質を含む血漿成分に分離し、血液から分離した血漿を廃棄すると同時に新鮮凍結血漿(FFP)やアルブミン製剤などを補充して置換します。適応疾患は、劇症肝炎、急性肝不全、術後肝不全などの肝疾患になります。

血漿交換
-血漿交換-

二重濾過血漿交換法(DFPP)

二重濾過血漿交換は、血液から血漿分離器で分離した血漿をさらに血漿成分分離器(中空糸膜)内に通し、膜を通過しない大きな病因関連物質は膜内に分離濃縮して廃棄し、膜を通過するアルブミンなどの有用成分は体内に返す方法です。

(適応疾患)

劇症肝炎、術後肝不全、急性肝不全、薬物中毒、悪性関節リウマチ、全身性エリトマトーデス、重症筋無力症、ギランバレー症候群、多発性骨髄腫、マクログロブリン血症、血友病、血栓性血小板減少性紫斑病、重度血液型不適合妊娠、天疱瘡類天疱瘡、多発性硬化症、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、溶血性尿毒症症候群、巣状糸球体硬化症、家族性高コレステロール血症、閉塞性動脈硬化症

血漿吸着(PA)

血漿吸着は、血液から血漿分離器で分離した血漿をさらに血漿カラムに流し病因関連物質を特異的、選択的に吸着除去させる方法です。LDL吸着療法は、家族性高コレステロール血症などに適応となる方法です。免疫吸着療法は、全身性エリテマトーデスや悪性関節リウマチなどの膠原病やギランバレー症候群や多発性硬化症などの神経疾患に適応となる方法です。

血液吸着(HA)

血液吸着は、吸着材に直接血液を流し病因関連物質を吸着させる方法です。活性炭吸着は、肝性昏睡や薬物中毒に施行される方法です。エンドトキシン吸着は、敗血症の病因物質の一つである血中エンドトキシンの除去を目的としています。β2ミクログロブリン吸着は、透析アミロイド―シスの原因物質であるβ2ミクログロブリンを選択的に除去することを目的としています。LCAPは白血球除去、GCAPは顆粒球除去を目的として潰瘍性大腸炎や関節リウマチで適応となっています。

LCAP
-LCAP-

その他治療法

腹水濾過濃縮再静注法(CART)

腹水濾過濃縮再静注法とは、腹水を採取しそれを濾過、濃縮して、再静注する治療法です。これにより、循環血液量の増加、腹圧の軽減などが図られます。

末梢血幹細胞採取(PBSCH)

末梢血液中には骨髄中の約1/100と少量ですが造血幹細胞が存在します。この末梢血液中の造血幹細胞はがん化学療法後の造血回復期に造血因子(G-CSF)を使用すると一過性に著明に増加し、末梢血にも造血幹細胞が現れます。この時期に合わせて血液成分分離装置を用いた末梢血幹細胞採取を行うと、自家末梢血幹細胞移植が可能となります。適応疾患は、白血病や再生不良性貧血などとなります。

骨髄濃縮

骨髄移植ではドナーとのHLA型の一致が最も重要で、ABO型の一致は必須ではありません。しかし、骨髄移植を行う際、特に血液型不適合の場合には輸注に伴う溶血などの有害事象を避けるため、骨髄液中の赤血球や血漿成分の除去が必要となります。骨髄濃縮は、血液成分分離装置を用いてドナーから採取された骨髄液中の単核球(赤血球や血漿)を除去する方法です。

-PBSCH-
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