メニュー

用語集 Glossary 用語集Glossary

鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下手術

当科では、成人鼠径ヘルニアに対し、鼠径部を5cmほど切開する従来法(鼠径法)に加え、腹部を大きく切らず、小さな孔から内視鏡を用いて手術を行う腹腔鏡下ヘルニア根治術(TAPP)を施行しています。内視鏡をおなかの中に挿入し、腹壁に開いた穴を確認し、ポリプロピレンでできているシートを穴にあてて閉鎖します。従来法に比べた利点は、診断と治療がより確実に行えることであり、従来法では難しかった再発症例では特に有効です。又、腹部には1~3個の小さな穴をあけて手術施行しますが、それらは手術後時間が経てば、ほとんど目立たなくなります。従来法に比べた欠点は、全身麻酔が必要なこと(従来法は腰椎麻酔)、過去に腹部の手術歴がある方には施行困難なこと、手術時間が1時間半程とやや長くなること(従来法は1時間弱)等です。手術の前日に入院していただき、手術の翌々日に退院となりますが、これは従来法も同様です。

 腹腔鏡下ヘルニア根治術に関心がある患者様はお気軽にご相談ください。

内視鏡で確認した右鼠径ヘルニア。 表面の腹膜を剥離した後、腹壁の
穴をポリプロピレンのシートで閉鎖。
腹膜を縫合閉鎖し、手術終了。
ページトップへ