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先端に超音波装置のついた内視鏡で病変の深達度診断や穿刺に有用

超音波内視鏡の紹介

内視鏡に超音波の発生装置がついており、胃や大腸の中から超音波を出し、胃や大腸の壁の構造や壁の外の情報を得ることができます。
胃など消化管の壁は超音波内視鏡で見ると五つの層に見えます。癌は粘膜層から発生し、進行するに従い深く広がります。超音波内視鏡では癌がどの層まで達しているか、つまり癌の深さがわかります。通常の内視鏡検査では癌であること、癌の範囲はわかりますが癌の深さははっきりわかりませんでした。
胃などの粘膜の下にできる粘膜下腫瘍という病気の診断にも有力です。通常の内視鏡ではポリープのように盛り上がって見えますが、粘膜そのものはまったく異常なく、細胞をつまんでもほとんどの場合病変部は採れません。超音波内視鏡では壁構造が明瞭に描出されるため、どの層から発生した腫瘍であるか、悪性の可能性があるかどうかまで判断可能です。
胆嚢や胆管、膵臓の病変は直接内視鏡を挿入できませんが、超音波内視鏡は十二指腸の中から超音波を出し、隣接する胆嚢や胆管、膵臓を明瞭に描出することができ、診断するのに大変役立ちます。

当院に導入された超音波内視鏡の特徴

平成18年1月に当院に導入された最新型の超音波内視鏡には従来の超音波内視鏡にはない優れた特徴があります。

  1. 細径プローベ
    内視鏡の鉗子孔から出し入れできる細径の超音波観測装置が使用できるようになりました。内視鏡で通常の観察をしながら、内視鏡を抜くことなく超音波の検査を追加することが可能です。
  2. 3D表示が可能
    超音波観測装置で得られたデータを3次元画像として表示することが可能となり、より詳細な観察が可能となりました。
  3. 穿刺用プローベ
    超音波内視鏡の先端プローベを交換することにより、超音波内視鏡で観察しながら組織を採取する生検が可能となりました。
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