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前立腺肥大症

 前立腺は膀胱の真下にあり尿道を取り囲むように存在しています。男性生殖器の一部で、精液の一部を産生しています。前立腺の中でも尿道のすぐそばにある移行領域という部分は加齢とともに肥大することが知られており、前立腺の中を通る尿道が圧迫され排尿困難、頻尿などの症状が出た場合を前立腺肥大症と呼びます。 症状によって3つの病期に分かれています。

(第1期) 刺激期
  • ・トイレが近い
  • ・夜中にトイレに行くようになる
  • ・尿がしたくなると我慢できなくなる
  • ・尿意があってトイレに立ってもなかなか尿が出せない
(第2期) 残尿発生期
  • ・尿の勢いが落ちる
  • ・尿が出始めるまでに時間がかかる
  • ・排尿中に尿が途切れる
  • ・尿の切れが悪く下着を汚してしまう
(第3期) 尿閉期
  • ・尿が出せなくなる

 

 徐々に尿が出づらくなったり、飲酒や薬(風邪薬や喘息薬など)の内服をきっかけに突然出なくなることがあります。出なくなった尿が腎臓にたまると水腎症から腎不全、さらには尿毒症に至る場合もあります。 診断方法として国際前立腺症状スコア(I-PSS)、直腸診、尿道造影、超音波検査、尿流量測定、残尿測定などを行います。主な治療としては、尿道を広げる薬や前立腺を小さくする薬を用います。薬の治療で効果が十分でないときには内視鏡の手術による前立腺切除をお勧めしています。

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