メニュー

用語集 Glossary 用語集Glossary

悪性胸膜中皮腫

悪性胸膜中皮腫は肺を包む胸膜に発生する悪性腫瘍で、アスベスト(石綿)の吸入が原因です。

建築や電気工事業、アスベスト関連工場など、アスベストを吸入しやすい職場で働いていた人が最も危険が高いですが、わずかなアスベストでも長期間吸入・暴露したような、アスベストを吹き付けた屋根や天井の下で過ごした人、アスベスト関連工場の周辺の住民などにも発症することがあります。アスベスト吸入から発症まで平均約40年の潜伏期間があります。

1960年から1990年代後半にかけて大量のアスベストが輸入されており、今後、悪性胸膜中皮腫の発生は激増することが予想されています。症状は息切れと持続的な胸や背中の痛みです。咳や発熱、だるさがみられることもあります。しかし、まったく症状のないこともあるので注意が必要です。早期に発見するために、アスベスト吸入歴がある人は、定期的に胸部レントゲンや胸部CT検査を受けて下さい。また、息切れや痛みなどの症状がある場合は早めに専門医を受診して下さい。胸部レントゲン検査で胸に水を認めたり、胸膜にしこりの影を認める場合、悪性胸膜中皮腫を疑います。

胸部CT検査ではさらに詳細な情報が得られます。確定診断は胸腔鏡という、胸の中を観察する内視鏡を用いて直接胸膜を生検することで行います。治療方法は、病気の進み具合と、患者さんの全身状態によって決まってきます。手術は全身状態の良い概ね65歳までの患者さんに適応になります。片側の肺を胸膜でくるんだまま一緒に取る、胸膜肺全摘術という手術、あるいは、胸膜だけを肺および胸壁から剥離する胸膜切除術があります。さらに術後放射線療法、化学療法を追加します。化学療法はアリムタという抗癌剤と、シスプラチンという抗癌剤の二つを組み合わせた3週間1コースの治療を繰り返す方法が行われます。症状を緩和する治療も同時に行います。手術の適応にならない場合は化学療法を施行します。

ページトップへ