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自然気胸

最初に15〜35歳くらいに発症する自然気胸について説明します。

やせ形の体型の15〜35歳位の男性には、肺のてっぺんに肺嚢胞(英語ではブラとかブレブともいいます)ができてしまうことがあり、この肺嚢胞が破れると肺の中の空気が漏れ、肺がしぼんでしまいます。この状態を自然気胸といいます。肺は左右二つにわかれているので、自然気胸は右か左の一方におこります。稀に両方に同時におこることもあります。

症状としては、肺のしぼみ方の程度により、無症状から、軽い胸痛や、息苦しさを感じます。突然起こるのが特徴的です。

治療は、軽症の場合は自宅ないし入院で安静で、レントゲンで経過をみます。場合によっては手術を行うこともあります。中等症以上では、入院が必要で、局所麻酔をして、胸にドレーンという管をいれて、漏れている空気を身体の外に出して、肺が拡がるようにする治療を行います。この治療のみで治ることもありますが、治らない場合や、再発あるいは、反対側がなった場合は原則的に手術を行います。ドレーンによる治療で一旦治った後に再発する可能性は50%くらいあります。

手術は胸腔鏡という内視鏡を用いて、脇の下に1cm位の傷3箇所で行います。空気もれの原因になっている肺嚢胞の部分を切除します。手術時間は30分〜1時間くらい。全身麻酔で行います。術後4日位で退院になります。手術を行った場合でも3〜5%程度の再発がみられます。尚、当科では手術後の再発率を減らすために、吸収性シートや生体のりを使用し肺表面を補強したり、肺表面の胸膜を熱で肥厚させ丈夫にするなど、種々の工夫を行っており、最近再発率は低下しつつあります。

次に高齢者でおこる自然気胸について説明します。高齢者では喫煙による肺気腫に続発した気胸がみられます。症状は若年者と同じです。治療は肺の状態や全身の状態によりますが、安静、胸腔ドレーン、癒着療法などの保存的治療を基本として、場合によっては手術適応となることもあります。

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