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免疫グロブリンの異常

免疫グロブリン(immunoglobulin:Ig)は、物質としては蛋白質であり、血漿中に存在しています。Igは、その構造からIgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類に分かれていますが、いずれもリンパ球(白血球の一部)から分化した形質細胞が産生します。基本的に1種類の形質細胞は1種類のIgを産生するので、形質細胞が腫瘍化した状態では、それが産生する1種類のIgだけが増加し(Mタンパクといいます)、他のIgはそれにより産生低下を余儀なくされています。このような機序で起こる、造血障害、腎障害、骨病変を特徴とする状態を多発性骨髄腫(MM)といいます。治療としては、異常増殖している形質細胞の除去であり、すなわち抗癌剤による化学療法となります。

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